地元コシヒカリで限定酒、花春酒造 仕込みのため社員が稲刈り

 
鎌を手に稲刈りする社員ら

 会津若松市の花春酒造は26日、同社近くにある同市神指町の田んぼでコシヒカリの稲刈りを行った。地元のコシヒカリで限定酒を仕込むため、佐藤清専務、杜氏(とうじ)の柏木純子さんら社員9人が鎌を手に稲穂を刈り取った。

 酒造りに地元のコメを使いたいという柏木さんの提案で開始し、今年で3年目。田んぼを所有する岩橋秀一さん(65)が協力し、春に24アールの田んぼに苗を植えた。

 今回は1500キロ程度収穫して自社で精米し、冬に仕込んで来年の春に市内の酒販店で販売する。四合瓶換算で約1800本になる見込み。

 佐藤専務は「良い米づくりから良い酒が生まれる。限定酒は大変好評で、毎年販売するとすぐ売り切れるほど。酒米ではないが努力を重ねたい」と話した。