輸出用日本酒の香り長期維持 只見「ねっか」特許を取得

 

 米焼酎メーカーのねっか(只見町)は輸出用日本酒の香味を長期間維持する製造方法で特許を取得した。登録日は昨年8月23日付。同社は香港やオランダに輸出しており、輸出用に限定した日本酒製造の免許交付の第1号となった。

 同社によると、輸出先の国・地域では不十分な冷蔵管理や醸造アルコールの輸入禁止が課題となっている。常温で保管されたり、醸造アルコールを添加していなかったりする日本酒は香りが劣化しやすいため、同社は米焼酎の製造技術を応用して新たな製造方法を開発した。

 脇坂斉弘代表社員(48)は「海外で気軽においしい日本酒を楽しめる環境を整えたい」と話した。