お気に入りの日本酒原材料地訪れる 仏有名レストラン元ソムリエ

 
舟木村長(中央)、戸頃さん(右から2人目)らと対面したデルフィーノさん(左から2人目)

 フランスのレストラン「ジョエル・ロブション」の元ヘッドソムリエ、アレッシオ・デルフィーノさんは3日、昭和村役場に舟木幸一村長を表敬訪問した。デルフィーノさんは同村大芦産のコメで造った純米大吟醸酒「ROMAN50 EDITION OASHI」がお気に入りの日本酒の一つであるとして、原材料の生産地を訪れた。

 イタリア出身のデルフィーノさんはフランス在住で、日本酒の輸入業などに参入している。ROMANを試飲し「非常においしい。もっとフランス人に知ってもらいたい」と、ミシュランの三つ星レストランなどに売り込む姿勢を示した。舟木村長は「昭和村が酒を介してフランスとつながるなんて夢のよう」と話した。

 酒米を造った戸頃康弘さんと長男陽一郎さん、輸出を手がけるメリディアンパートナーズの上野建太郎社長らが同席した。ROMANは花泉酒造(南会津町)で醸造しイギリスに輸出しているが、海外で顔が利く上野社長がデルフィーノさんにROMANを紹介していた。戸頃さんは「ミシュランの星付きのレストランにROMANを置いてもらえればうれしい」と期待を膨らませた。