有賀醸造の日本酒が審査員特別賞 女性ワイン専門家品評会

 
審査員特別賞受賞の「理系兄弟 極」(クランド提供)

 世界の女性ワイン専門家が審査する「第17回フェミナリーズ世界ワインコンクール2023」の日本酒部門で金賞に輝いた有賀醸造(白河市)の純米大吟醸「理系兄弟 極」が、本年度新設された「クー・ド・クール審査員特別賞」を受賞した。

 特別賞は、金賞の中でも複数の審査員が「非常に好ましい品質」と評価した銘柄に贈られる。クー・ド・クールはフランス語で「一目ぼれ」などを意味し、日本酒部門で金賞を受けた39点のうち、7点が選ばれた。

 「理系兄弟 極」は、薬剤師の有賀一裕専務(41)と、大学院で免疫の研究をしていた杜氏(とうじ)の弟裕二郎常務(39)の「理系兄弟」が緻密な酒質設計の下、こだわりを持って製造。フレッシュな風味と果物を思わせる甘みが特徴だ。オンライン酒販売店「KURAND(クランド、東京都)」と共同開発した。裕二郎常務は「世界の女性審査員から高評価を受けることは、日本酒の海外進出をする上で励みになる」と喜んだ。