全国新酒鑑評会で初の金賞 磐栄運送運営の諏訪御湖鶴酒造

 
初めての金賞受賞を喜ぶ村田会長

 磐栄運送(いわき市)が運営する諏訪御湖鶴(みこつる)酒造(長野県)の「御湖鶴純米大吟醸」が今年の全国新酒鑑評会で初めて金賞を受賞した。

 諏訪御湖鶴酒造は2017年に破産した長野県の酒蔵を磐栄運送が取得し、18年に再生させた。醸造には発酵データを細かく管理するなど情報通信技術(ICT)も取り入れ、品質管理を徹底してきた。

 杜氏(とうじ)の竹内重彦さん(51)は「消費者のニーズに合った酒造りをしようと試行錯誤を繰り返してきた。金賞を獲得できて、ほっとしている」と受賞を喜んだ。

 磐栄運送の村田裕之会長(63)は「杜氏をはじめ、酒造りに関わる皆さんのおかげで受賞できた。今後も人々に愛される酒造りに取り組んでいきたい」と話した。