日本酒「絆舞」21日発売 曙酒造で搾り作業、全国の信金協力し完成
全国の信用金庫が協力して日本酒を醸造する「興(お)こし酒プロジェクト」の関係者は11日、福島県会津坂下町の曙酒造で日本酒の搾り作業に取り組んだ。醸造した日本酒は21日に都内でお披露目され、発売される。
酒造りは、東日本大震災などからの復興支援や地域連携を目的とした取り組み。作業には県内の会津、ひまわり、あぶくま、福島の各信金の役員をはじめ、全国各地の信金の役員や佐藤宏隆副知事らが参加し、完成した日本酒「絆舞(きずなまい)」の大吟醸を試飲した。
醸造した曙酒造の鈴木孝市社長は「福島の酒らしく、華やかな甘さと透明感があり、絆を表すような力強い仕上がりになった」と話した。プロジェクトを主催するよい仕事おこしフェア実行委員会事務局の城南信用金庫(東京都)の川本恭治理事長がラベルデザインを発表した。
絆舞は全国300以上の地域から集まったコメをブレンドして醸造した日本酒。今年新たに酒造りした大吟醸「芳酔(ほうすい)」をはじめ、純米大吟醸酒「佳酔(かすい)」、生酒「爽酔(そうすい)」、仕上げ作業で水の代わりに酒で仕込む貴醸酒「極酔(ごくすい)」の計4種類がある。
都内の本県アンテナショップのほか、県内の酒販店、インターネットなどで販売する。