築100年の酒蔵改修、安全性向上 三春酒造「全国で愛される酒に」

 
改修工事が完了した酒蔵で作業する従業員

 三春酒造(福島県三春町)は築約100年の酒蔵を改修し、仕込み部屋と貯蔵庫に分割して作業の安全面と機能性を高めた。改修を終えた酒蔵では仕込んだ日本酒の出荷作業がピークを迎えている。

 改修工事は酒蔵が古く、安全面などで不安が残るため、昨年6月から行っていた。仕込み部屋には通路や天窓、鉄製の階段を取り付けて転落防止などを図り、安全に作業ができるようにしている。

 尾沢信一郎取締役営業部長・管理部長は「杜氏(とうじ)を含め30~40代の若い従業員たちと一緒に地元はもちろん、全国の方に愛される酒造りを目指す」と話した。

 三春駒初しぼり、町内で20日発売

 三春酒造は改修した酒蔵で仕込んだ普通酒「三春駒初しぼり」を20日に、純米酒「三春駒純米初しぼり」を12月7日に発売する。

 火入れ1回など最小限の処理のみを行い、最短で瓶詰めしたもの。いずれもフレッシュな味わいを楽しめる。価格は三春駒初しぼりの1.8リットルが2156円、720ミリリットルが1133円、三春駒純米初しぼりの1.8リットルが2860円、720ミリリットルが1386円。三春町内の酒販店で取り扱う。

 問い合わせは同酒造(電話0247・62・2816)へ。