末廣酒造が新ブランド「玄宰」 会津産米100%の特別純米酒発売

 
新ブランド「玄宰」を紹介する新城社長

 末廣酒造(会津若松市)は、新ブランド「玄宰(げんさい)」を誕生させた。会津産の酒造好適米を100%使った特別純米酒を11日に発売、今週末には県内の酒販店に並ぶ予定。

 ブランド名は、会津の産業の土台をつくった会津藩家老の田中玄宰(はるなか)に由来する。既存の商品「大吟醸 玄宰」の名前を生かしつつ、長く愛される「王道」の酒にしたいという願いを込めた。

 玄宰は1850年創業の嘉永蔵で醸造する。会津美里町に博士蔵を建設した1996年以降、嘉永蔵では市販の酒造りをほとんどしていなかったが、本格的な再開に当たり、ブランドを立ち上げた。

 味はやや甘口。飲みやすさはありつつも味が乗っており、日本酒を飲み慣れている人にも好んでもらえるように仕上げたという。新城大輝社長(34)は「ブランド化し、より会津を全面的に打ち出していきたい。会津の日本酒を味わうきっかけにもなれば」と話した。

 価格は720ミリリットルが1760円、1.8リットルが3300円。問い合わせは同社(電話0242・54・7788)へ。