「會津おでん」新名物に プロジェクト始動...販売へ、3カ条定義

 
(写真上)田季野で26日から提供される「會津おでん」 (イラスト)「會津おでん」の定義

 新型コロナウイルス禍で打撃を受けた会津地方の観光業と飲食業の活性化に向け、おでんを新たな名物にしようと「會津おでんプロジェクト」が始まった。会津若松市の飲食店「田季野」が26日、會津おでんの販売を開始する。今後、ほかの飲食店にも提供を働きかけ、観光誘客につなげる考えだ。

 プロジェクトは昨年12月、地域活性化に取り組む宮城学院女子大現代ビジネス学部の石原慎士教授の研究室の提案で始まった。しょうゆの醸造などを手がける林合名会社(会津若松市)の林寛社長を発起人に飲食店や食材の製造・販売会社の関係者、食育の専門家ら約10人が参加している。

 観光客が郷土料理や伝統野菜に触れる機会が少ないことに着目し、おでんの具材などに取り入れることを検討。「会津産の具材を60%以上使用する」など三つを「會津おでんの定義」とし、各店でさまざまな味付けや具材のおでんを提供することでリピーター獲得を狙う。

 田季野の會津おでんは、郷土料理のこづゆの具材を油揚げに詰めた「こづゆきんちゃく」や、会津地鶏のつくね、柳津町特産の粟(あわ)まんじゅう、西会津町特産の車麩(くるまふ)など10種類を具材にした。だしに、こづゆに使われる貝柱の煮汁と林合名会社の「イゲタしょうゆ」を使用するなど味付けにもこだわった。

 18日、同店で開かれた商品発表会で、関係者が會津おでんを試食した。林社長は「それぞれの具材に特徴的な味わいがある。観光客だけでなく地元の人にも会津の郷土料理として味わってほしい」と話した。

 田季野の會津おでんは10品入りが1800円、5品入りが900円の予定。問い合わせは同店(電話0242・25・0808)へ。