「飯舘産もち米のおにぎり」販売へ セブンが期間限定、6日から

 
「五目おこわ」と「赤飯おこわ」。食感と粘り気が特徴でパッケージの「イイタネちゃん」が目印という

 セブン―イレブン・ジャパン(東京都)は6日から期間限定で、飯舘村産のもち米「あぶくまもち」を使ったおにぎり2商品を、同村をはじめ福島市と川俣町の計72店舗で販売する。

 あぶくまもちは、東京電力福島第1原発事故により一時生産が途絶え、飯舘村で昨年、栽培が再開した。今年は約70アールで栽培し、収量は約2680キロとなった。しっかりとした食感と粘り気が特徴という。

 販売するのは「舞茸(まいたけ)入り五目おこわおむすび あぶくまもち使用」(140円)と「赤飯おこわおむすび あぶくまもち使用」(129円)で、パッケージにある村公式キャラクター「イイタネちゃん」が目印。2週間程度販売する。

 副村長ら知事に報告

 高橋祐一副村長らが1日、県庁に内堀雅雄知事を表敬し、発売を報告した。高橋副村長は「『あぶくま』の地名を広める新たな商品の誕生は(村復興の)明るい兆しになる」と述べた。

 生産者の青田豊実さん(51)は「気候が安定し、とても良い物ができた」と太鼓判を押す。セブン―イレブン・ジャパンの赤羽哲福島・茨城ゾーンマネジャーは「取り組みを継続し、今後は販売地域の拡大を目指す」と語った。

 事前に試食したという内堀知事は「とてもおいしかった。(もち米のように)粘り強く努力を続ける姿を食べた人に感じてもらいたい」と話した。

 三瓶真村産業振興課長、JAふくしま未来の西幸夫常務理事が同席した。