ティファニーさんのアメリカンスイーツ 相馬、夫妻で菓子店開く

 
秘伝のレシピで手作りしたケーキやクッキーを手にする鈴木さん(左)とティファニーさん。2人は「本場アメリカの味を伝えたい」と意気込んでいる

 本格的なアメリカンスイーツを提供する菓子店「クラムクエスト」が3日、相馬市にオープンした。店を切り盛りするのは、同市出身の鈴木憶斗(おくと)さん(37)と米国ペンシルベニア州生まれのティファニー・クアリーさん(35)の夫妻。2人は「アメリカンスイーツのオリジナリティーを伝え、ファンを増やしていきたい」と意気込んでいる。

 店名はクッキーやパイ生地を意味する「クラム」と、新しい味に親しんでほしいとの思いの「クエスト(冒険)」を組み合わせた。甘い香りが漂う店内にはカップケーキ、ブラウニー、パイなど10種類を超える菓子が並ぶ。

 中でも、鈴木さんのお薦めは、クリームチーズとサワークリームをふんだんに使用した濃厚な味わいのチーズケーキ。ティファニーさんは、さっくりとしたパイ生地に、新鮮なバナナとバニラを利かせたプリンを載せ、生クリームで包んだバナナクリームパイが一押しだという。

 会社員をしていた鈴木さんは、外国語指導助手(ALT)として相馬市で暮らしていたティファニーさんと3年ほど前に出会った。程なくティファニーさんから「どこかで、本場のアメリカの菓子の味を伝えられる店を開きたい」と夢を打ち明けられた。ティファニーさんは専門的に菓子製造に携わったことはなかったが、5歳から大好きな祖母とケーキやパイを作り続けていた。

 祖母が守り続けた秘伝のレシピを使って作る菓子に鈴木さんがほれ込み、「夢を実現させてあげたい」という気持ちを強くした。2人は2021年9月に結婚。昨年、試験的に菓子を販売するなど開業に向けた準備を少しずつ進めてきた。

 店で出す菓子はティファニーさんが受け継いだレシピを忠実に守り、2人で一つ一つ丁寧に手作りする。鈴木さんは「どこまで受け入れられるか不安もあるが、ワクワクしている」、ティファニーさんは「さまざまな風味が楽しめる私の古里の味をぜひ試してほしい」と話している。

 同店はJR相馬駅から徒歩2分の相馬市中村1丁目1の1。営業時間は午前10時~午後6時。水曜日定休。問い合わせは同店(電話0244・27・2652)へ。