酸味と食感調和「会津サンド泣き」 県産酒スイーツ・グランプリ

県産酒を使用した日本酒スイーツのコンテスト「たけなワングランプリ2023」の審査会が27日、福島市で開かれ、太郎庵(会津坂下町)と曙酒造(同)が開発した洋菓子「会津サンド泣き(天明フランボワーズショコラ)」がグランプリに輝いた。太郎庵の目黒徳幸社長(45)は「お酒を飲まない人でも食べられるよう日本酒の分量を工夫した。商品を通じて福島の良さを伝えたい」と話した。
コンテストは昨年度に続き2回目。県内の菓子店と酒蔵のペアから11点の出品があり、菓子作りの専門家や利き酒師らが審査した。
会津のサンド泣きは曙酒造の「天明 純米本生」を使用。日本酒ガナッシュとチョコムース、間に入ったミックスベリーをクッキー生地で挟み、酸味と食感が調和した商品に仕上げた。価格は1個480円。
このほか、パティスリーエソール(二本松市)と檜物屋酒造店(同)の「大吟醸レーズンバターサンド」が準グランプリ、手作り菓子工房大野屋(桑折町)と大和川酒造店(喜多方市)の「プチSAKEマン(四季菓選)」は日本酒スイーツ特別賞に選ばれた。パティスリー・サワダ(福島市)と金水晶酒造店(同)の「OPERA~SAKE 摺上川~」はインスタグラムを通じた投票で最多得票を獲得した。
コンテストは県中小企業団体中央会の主催。県菓子工業組合と県酒造協同組合が2020年度に日本酒スイーツを作る「酣(たけなわ)プロジェクト」を開始し、商品開発が盛んになっている。
出品された日本酒スイーツは今月28日~5月31日、磐梯町の星野リゾート磐梯山温泉ホテルで販売される。4月からは福島市の県観光物産館でも取り扱う予定。

準グランプリに選ばれた「大吟醸レーズンバターサンド」