県産食材を天ぷらに 「天串ピース」福島に31日開店、珍メニューも

さまざまな食材を天ぷらにして提供する新業態の飲食店「天串ピース」が31日、福島県福島市置賜町にオープンする。県内で生産された肉や野菜、魚介類のほか、果物や凍(し)み豆腐、福島りょうぜん漬など天ぷらでは珍しい食材を使ったメニューをそろえ、本県の「食」を発信する店舗を目指す。
一部に県外産や海外産もあるが、地産地消のため大半を県内から仕入れる。平田村のハバネロを使用した奇想天外な天ぷらも商品化を模索中。塩水で下味を付けた豚肉の天ぷら「とんとん塩水てんぷら」も名物として売り出す。
鋳物の加工でトラックの部品などを手がける神谷製作所(福島市)の相沢俊一社長(49)が新たに設立した会社が運営する。神谷製作所は2018年に同市中心部のパセオ通りにカキを味わえるオイスターバー「カミヤファクトリー」を出店し、飲食事業に乗り出した。現在は同市と宮城県名取市で「ミナモカフェ」なども展開している。
天串ピースについて将来的な店舗拡大を視野に入れる。相沢社長は「日本の食文化の天ぷらをリーズナブルな価格で味わってほしい。福島の食材を何でも天ぷらにし、地域おこしにもつなげたい」と意気込む。
住所は福島市置賜町4の23。当面の営業時間は午後5時~午前0時で、ランチ営業も検討する。天ぷらは1品100~1200円程度。店内にミラーボールを設置しており、午後10時以降はBGMを切り替え、バーのような雰囲気で営業する。日曜日定休。問い合わせは同店(電話024・529・5851)へ。