酒場もデジタル時代 スマホかざし日本酒が自動で...、若松に開店

 
「のまっせ」が並ぶ「かんます」の店内

 ソフトウエア開発のシンク(会津若松市)は31日、会津若松市大町のホテル大阪屋1階に「デジタル田園酒場かんます」を開店した。同社が開発した自動で日本酒を注ぐ装置「のまっせ」を12台設置。デジタル技術を体感しながら、会津の味を楽しめる場所を目指す。

 「かんます」は、かき混ぜるを意味する会津弁。シンクの高橋正法社長は「(デジタル技術を生活に取り入れる)『スマートシティ』を掲げる会津若松にふさわしい交流の場になってほしい」と店名に込めた思いを説明する。

 のまっせは、店内で購入できるチケットか、専用のスマートフォンアプリで入手できるQRコードを装置にかざすと、自動で日本酒が注がれる。店内では24種類の日本酒のほか、会津の味を楽しめる料理、ぶすの実など会津ならではの素材を生かしたソーダカクテルなどを販売する。記念式典が3月30日、現地で行われ、関係者が「のまっせ」を体験した。

 営業時間は月~金曜日が午後3時~同9時、土曜日が午前11時~午後9時、日曜日が午前11時~午後3時。水曜日は定休日。