青果市場でスイーツ味わって 南相馬に焼き芋、ジェラート2店

 
ブロッコリーとコメのジェラートのダブルを提供する店員

 焼き芋店とジェラート店が5月26日、原町中央青果市場(南相馬市原町区)の一角にコラボ出店した。地元産の野菜を使った新たなスイーツショップの誕生に、多くの市民でにぎわっている。

 宮城県名取市発のジェラート店「ナチュリノ」が本県初出店した。同店は東北産の素材を使ったジェラートを販売し、昨年5月、日米首脳の夕食会に採用され、岸田文雄首相がバイデン米大統領に振る舞ったことでも知られる。

 ナチュリノの隣に設けたのが丸上青果直営の「お芋の専門店いも屋」。原ノ町駅前の店舗から移転した。ナチュリノではコラボ企画として、焼き芋味のジェラートを開発。このほか南相馬産のブロッコリー、コメのジェラートも用意した。

 コラボ出店は、丸上青果の岡田義則社長が、夏、冬を問わず1年を通したスイーツショップを開きたいと企画した。「市場があることを知らない市民もいる。市場の存在を発信したい」と意欲を示す。メニューには野菜を使ったものも多いことから「食べず嫌いな子どもにも野菜をおいしく食べてもらいたい」と話す。

 営業時間は午前10時~午後5時。定休日は水曜日。テイクアウト専門だが、店外に備えたベンチで食べることもできる。

 問い合わせはいも屋(電話080・7796・3544)へ。