太郎庵「お菓子の助け舟」 沖縄マンゴー、台風6号で出荷不可

 
太郎庵が発売した「マンゴーどら姫」を手にする目黒社長

 菓子製造販売を手がけるお菓子の蔵太郎庵(会津坂下町)は14日、台風6号により物流が滞った影響で出荷できなくなった沖縄産マンゴーを使った菓子「マンゴーどら姫(ひめ)」を発売した。同社の目黒徳幸社長は「困ったときはお互いさまの気持ちで開発した」と話している。

 沖縄県に台風6号が直撃した頃、目黒社長が友人である沖縄県の卸業者に被害を心配して連絡したことが開発のきっかけとなった。友人は「台風で物流が止まり、(出荷できない)マンゴーが200~300キロある」と明かしたという。

 当初はサンプル用に10キロ程度を仕入れる予定だったが、目黒社長は「おいしいマンゴーを腐らせるわけにはいかない」と考え、友人に「200キロ送って」と依頼。輸送が可能な業者を探してマンゴーを仕入れ、マンゴーどら姫を考案した。

 マンゴーどら姫は、もっちりとした食感の生地にあんとクリーム、爽やかな甘みのある熟したマンゴーを合わせている。価格は1個780円(税込み)。会津地方の12店舗と郡山市の2店舗で、期間・数量限定で販売している。終了時期は未定。問い合わせは太郎庵(フリーダイヤル0120・00・3267)へ。