「會津おでん」提供拡大 会津若松6店舗、各店工夫凝らした味

 
各参加店が工夫を凝らして開発した會津おでん

 会津若松市の飲食店などで、会津産の食材をふんだんに使った會津おでんを提供する「會津おでんプロジェクト」は21日、各参加店で提供が始まった。昨年度は割烹(かっぽう)・会津料理「田季野」のみでの提供だったが、2年目の本年度は飲食店や宿泊施設など5店舗が新たに参加。それぞれが開発した独自の會津おでんを提供する。

 プロジェクトは、おでんを新たな会津名物にし、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ会津の観光業を盛り上げようと、地元有志でつくる「会津の食と伝統をつなぐ会」が展開している。「会津産の具材を60%以上使用」「だしに会津の調味料を使用」などの定義を満たした上で、さまざまな味付けや具材のおでんを各店が提供することで、リピーターの獲得につなげることも狙いの一つだ。

 参加店は田季野のほか東山温泉「原瀧」、会津若松ワシントンホテル、ワインバーココット、Bistroコロンボ、レストラン ラ レゾン。ココットはワインに合う洋風おでんに仕上げるなど、各店が工夫を凝らした新メニューとして開発した。

 田季野で20日、商品発表会が開かれ、関係者が各店の會津おでんを試食した。食と伝統をつなぐ会代表幹事で「こづゆ風おでんだし」を提供している林合名会社社長の林寛さんは「それぞれの店が自由な発想で仕上げてくれた。食べ比べを楽しむ人が多くなればいい」と話した。會津おでんの提供期間、料金などは参加店によって異なる。事前予約が必要な店もある。問い合わせは各参加店へ。