三陸常磐の幸...商品に 大手コンビニ3社がタッグ、全国販売へ

 
「三陸常磐もの」を使った商品

 セブン―イレブン、ファミリーマート、ローソンは県産水産物など「三陸常磐もの」を使った商品を開発し、12月5日に東北地方を中心に全国の店舗で販売を始める。生活に身近な存在のコンビニを運営する大手3社がタッグを組み、三陸常磐の海の幸の魅力を発信し、風評払拭を後押しする。

 被災地の水産物の消費拡大に向け、経済産業省などが展開する「ごひいき!三陸常磐キャンペーン」と連携した企画。本県の水産物を使った商品は、セブン―イレブンが相馬市の松川浦で採れたアオサをご飯にまぜた「松川浦産あおさ混ぜ飯のり佃煮(つくだに)おむすび」、ローソンが県産シラスなどを盛り付けた「伊達なしらすおにぎり」などを販売する。

 このほか、宮城県の石巻漁港で水揚げされた銀ザケの塩焼きや、三陸産ワカメのサラダなど、各社が開発した商品を販売する。

 経産省などは28日、同省で商品発表会を開き、キャンペーンアンバサダーを務めるお笑いコンビ「アルコ&ピース」の平子祐希さん(いわき市出身)と酒井健太さん、復興支援活動に取り組むタレントの横山由依さん、西村康稔経産相、3社の社長がそろって商品の魅力を伝えた。

 横山さんは「伊達なしらすおにぎり」を試食し「しっかりとシラスの食感もあり、おいしい」と太鼓判を押した。ローソンの竹増貞信社長は「3社の力を掛け算して大きなパワーを生み出し、日本を盛り上げたい」と意気込んだ。

 キャンペーン期間はセブン―イレブンとローソンが12月18日までで、ファミリーマートが来年2月5日まで。一部商品はキャンペーン終了後も販売する予定。

三陸常磐の幸

県産シラスなどを使ったおにぎりを味わう(左から)横山さん、西村経済産業相、平子さん、酒井さん