飯野ブランド「福乃茜」の梅酒完成、甘さすっきり 12月6日発売

 
飯野町のオリジナルブランド梅「福乃茜」を使った梅酒。手前が福乃茜

 福島市飯野町で栽培されている真っ赤な果肉が特徴のウメ「露茜(つゆあかね)」をブランド化したオリジナルのウメ「福乃茜(ふくのあかね)」が誕生した。福乃茜をPRするための第1弾の商品として福乃茜を使った梅酒が完成した。12月6日から、同市の県観光物産館や、梅酒を製造した本宮市の大天狗酒造などで販売される。梅酒のお披露目会が29日、飯野町の加登屋旅館で開かれ、出席した地元の商工関係者らが梅酒を通じた地域振興を願った。

 露茜は2009年に品種登録されたウメで、飯野町の農家須田正一さん(68)が数年前から露茜の栽培に取り組み、栽培が安定した22年度から商品開発を進めてきた。商品開発に当たり、福島学院大地域連携センターと協力し、飯野町で栽培された露茜をオリジナルのブランド名として福乃茜と名付けた。完成した純米酒ベースの梅酒は、ほんのりピンク色で梅の華やかな香りが強く、すっきりとした甘さに仕上がった。

 お披露目会では梅酒のほか、福乃茜を使った試作品の梅シロップや梅ジャム、パウンドケーキが提供された。出席者からは「梅酒は色がきれいで女性に好まれる」「福乃茜を使ったお菓子など新たな加工品も期待したい」などの意見が出た。

 須田さんは「福乃茜を通じたまちおこしはもちろん、栽培を通じた農地振興や農業の担い手育成にもつなげていきたい」と話した。

 梅酒は300ミリリットル入り1485円と、720ミリリットル入り2970円の2種類。問い合わせは大天狗酒造(電話0243・33・2017)へ。