「米粉会津の名物に」 パンやクッキー開発、若松で19日から販売

 
モックモックで販売している米粉の食パン(奥)と白あずき(手前右)、赤小豆のあんぱん

 会津若松市の飲食店などが協力し、米粉を使ったパンや菓子を開発・販売する「会津米粉プロジェクト」が始まった。第1弾として同市のパン工房「モックモック」が19日~2月23日の毎週金曜日、パン2種類とクッキーを販売する。今後は地域のパン店や菓子店に参加を呼びかけて米粉を会津の新たな名物にし、観光誘客や県産米の消費拡大につなげる考えだ。

 プロジェクトは、地域の飲食店などでつくる「会津の食と伝統をつなぐ会」と、地域活性化に取り組む宮城学院女子大現代ビジネス学部の石原慎士教授の研究室が協力した取り組み。石原教授によると、会津が米どころとして知られていることから米粉に着目。昨年4月に研究室の学生が試作品を作り始め、昨年秋からモックモックの協力を得て商品開発を本格化させた。

 既存の米粉パンは小麦粉を配合しているものが多いが、小麦粉未使用にこだわった。同店の林陵平さん(38)は「小麦粉でのパン作りの経験が通用しないことが多く、試行錯誤の連続だった」と振り返る。

 完成した商品は食パン(540円)、あんぱん(216円)、クッキー(6枚入り378円)。あんぱんには、同市の飲食店「田季野」が仕上げたあんこを使っている。赤小豆のほか、江戸時代に会津で和菓子に使われていたとされる白小豆を使った製品の2種類がある。

 モックモックの営業時間は午前9時~午後5時。定休日は土曜。会津バス若松駅前バスターミナル売店でも販売する予定。問い合わせはモックモック(電話0242・26・2716)へ。