「常磐もの」首都圏で15日から提供 7店舗、独自メニュー開発

 
首都圏の飲食店で提供されるアンコウのアラビアータ(左)とヒラメのカレー

 いわき市は2月15日から東京、千葉、神奈川の3都県の飲食店7店舗で順次、本県沖で漁獲された「常磐もの」を使ったメニューを提供する魅力体験事業を始める。東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出開始から5カ月となった24日、都内で事業をPRするセレモニーが行われた。

 首都圏で常磐もののおいしさや魅力を発信し、海洋放出による影響を最小限に抑えるのが狙いで、国の福島再生加速化交付金を活用した。首都圏で人気のレストランなどが素材の味わいを生かした独自のメニューを開発した。

 セレモニーでは、内田広之市長が「海洋放出で水産業が厳しい状況になると心配したが、全国から多大な応援をいただいた」と感謝し「応援を一過性のものとせずに、首都圏から全国に常磐ものの素晴らしさを発信したい」と強調した。

 7店舗のうち、都内のイタリア料理店「Sel Sal Sale(セルサルサーレ)」が提供するアンコウのアラビアータなどの試食会が開かれ、関係者が舌鼓を打った。ヒラメを使ったカレーを手がけたインド料理店「Nirvana New York(ニルヴァーナニューヨーク)」の引地翔悟シェフは「常磐もののヒラメはうま味が強い。品の良いカレーに仕上がった」とアピールした。

【提供店舗と期間】
▽セルサルサーレ(東京・恵比寿)2月16日~3月1日
▽ニルヴァーナニューヨーク(東京・赤坂)3月1~15日
▽(もと)TOKYO(東京・八重洲)2月16日~3月1日
▽Opuses(オウパセズ、東京・銀座)3月1~15日
▽ホテルメトロポリタンAll Day Dining Cross Dine(東京・西池袋)2月15~29日
▽Buffet the ForestららぽーとTOKYO―BAY店(千葉県船橋市)2月15~29日
▽EX Blue THE BUFFETラゾーナ川崎店(川崎市)2月15~29日