マーマレード大会で世界一 国見のジェラート店「Gela319」

 
最高賞を受賞した製品を手にする斎藤店長(左)と阿部さん

 国見町のジェラート店「Gela(ジェラ)319」が作ったマーマレードが世界大会で最高賞に輝いた。シークワーサーを使った商品で、素材の味を生かすため添加物などを一切使わず、皮や種も丁寧に煮詰めて仕上げた。

 開発に携わった斎藤礼奈店長(40)とスタッフの阿部杏奈さん(31)は「世界大会で入賞できるとは思っていなかった。手を取り合って泣いて喜んだ」と振り返り、同時に出品したレモンとユズのマーマレードも金賞を獲得する快挙だった。

 出品したのは、英国で年に1度開かれるマーマレードの世界大会。2人によると、世界30カ国以上から約3千瓶以上がエントリーした。シークワーサーマーマレードは、満点を取った金賞の中から選ばれる最高賞「ダブルゴールド」を受賞した。味のほか、果実の切り方や透明感などの見た目も細かく審査されたという。

 昨年開かれた国内大会では出品した「レモンマーマレード」が県内初、東北2例目の日本一となる金賞を受賞。その経験を生かし、シークワーサーマーマレードにもこだわりを詰め込んだ。斎藤店長は「果物のフレッシュ感をいかに瓶に閉じ込めるか。0.1グラムでも分量を誤ったり、少しでも手を抜いたりすると、雑味や苦みが現れてしまう」と話すように、試行錯誤の末に完成した商品だ。

 2人は来年も大会への挑戦を予定しており「私たちにしか作れないマーマレードを一人でも多くの人に味わってもらえたら」と決意を新たにしている。

 製品は数量限定で同店や道の駅国見あつかしの郷で扱っている。問い合わせは同店(電話090・7078・3190)へ。

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(左から)世界大会に出品したレモン、シークワーサー、ユズのマーマレード