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高湯温泉の玉子湯、フィリピン・ビサヤ大とインターン協定 福島県内での就労視野

2025/11/13 07:20

 高湯温泉(福島市)の老舗旅館「旅館玉子湯」は、フィリピンのビサヤ大と人材育成や文化交流を目的とした国際インターンシップ協定を結んだ。18日から学生のインターン受け入れを始める。観光現場で研修を積んでもらい、人手不足の解消に向けて将来的には県内で働いてもらうことを視野に入れている。

 運営会社のDMCaizu(ディーエムシーアイヅ、猪苗代町)が12日に発表した。同社によると、フィリピン人大学生のインターン受け入れは東北で初めて。ビサヤ大は1919年設立のセブ島で最も古い私立大で、国際的な人材育成に力を入れている。学生らは90日間、玉子湯で旅館文化を学びながら観光現場での実践的な研修に参加する。

 同社は、フィリピン内で日本語教育を行う大学10校との協定締結を計画しており、ビサヤ大との取り組みはその第1弾。担当者は「まずは学生たちに県内のことを知って気に入ってもらい、いずれは就職先の一つとして考えてもらえるようにしたい。今後も海外教育機関との連携を進め、観光産業の国際化において新たなモデルケースを目指したい」と話している。

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