• X
  • facebook
  • line

特攻継承は「国民の務め」 最多出撃の鹿屋で追悼式

2025/11/02 16:09

 遺族代表として合同追悼式に参列した小田部哲哉さん(中央)=2日午前、鹿児島県鹿屋市

 太平洋戦争中、全国で最も多く特攻出撃が行われた海軍鹿屋航空基地と、串良航空基地があった鹿児島県鹿屋市で2日、戦死した特攻隊員計1271人を含む戦没者の合同追悼式が営まれ、遺族ら約550人が参列した。遺族代表の小田部哲哉さん(77)=東京都小金井市=が「語り継ぐことが遺族を含む国民の務めだ」と呼びかけた。

 終戦80年に当たり、三つあった追悼式を合同で開催。小田部さんは、鹿屋基地から出撃し20代で戦死した茨城県出身の石塚隆三少尉のおいで、式典では「特攻に身をささげるのは当然という思いもあれば、反対する思いもあったのでは」と隊員の心情の複雑性を強調し「時代背景にも目を向ける必要がある」と語った。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line