【パリ共同】イスラム過激派による銃乱射などで130人が死亡したパリ同時多発テロから10年となった13日夜、パリ中心部で犠牲者らの追悼式典が開かれた。フランスのマクロン大統領は演説で「テロとの闘いは今後も続く」と述べ、再発防止にあらゆる手段を講じると訴えた。
式典は同時多発テロの犠牲者を追悼するため新たに造られた「2015年11月13日庭園」で行われた。マクロン氏はこの10年間で85件のテロを未然に防ぎ、うち今年は6件だったと指摘。「テロはより陰険で覚知が難しく予測不可能な形で復活している」と警告した。
式典では厳かな雰囲気の中、テロ後に自殺した生存者2人を含む計132人の犠牲者の名前が読み上げられた。
パリのシンボル、エッフェル塔は13日夜、犠牲者追悼のためフランス国旗の青白赤の三色にライトアップされた。ノートルダム大聖堂や他のいくつかの教会では数分間にわたり鐘が鳴らされた。
15年11月13日夜、パリ中心部のバタクラン劇場や飲食店、郊外サンドニのフランス競技場近くなど6カ所で銃乱射や爆発が起きた。
