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長沼康光さん |
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◆子どもたちを指導 |
音楽祭はノルテ・ハポンのほか、実動部隊となるケーナの響くまちづくり実行委員会、音楽祭前のパレードを主催している有志による町おこしグループ「聚渓會」など多くの団体がかかわり、出来上がっている。
ノルテ・ハポン代表の長沼康光さんが中心となり、子どもたちのグループ「アミーゴ・デ・川俣」を指導するなど、フォルクローレの芽も育っている。長沼さんは「小さい子どもがケーナを吹く姿を見ると、やってきて良かったと実感する」と話す。 |
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全国からフォルクローレグループが集い、町内に中南米音楽を響かせるコスキン・エン・ハポン
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■川俣町役場から南に徒歩1分。福島市からは国道114号で、車で約30分 |
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全国から出演者が集う国内最大規模の中南米音楽祭「コスキン・エン・ハポン」は1975(昭和50)年に川俣町で第1回が開かれ、昨年で33回目を数えた。毎年10月に開かれ、会期中は深夜まで、会場の同町中央公民館からフォルクローレが響き渡る。
73年に東京都でケーナ(中南米楽器の縦笛)の音色に魅了された長沼康光さんが音楽雑誌を通して仲間を集め、主催団体となるフォルクローレグループ「ノルテ・ハポン」を結成。75年10月に初の音楽祭が福祉センターで開かれた。
フォルクローレの輪は広がり、初回は13グループだった参加チームも、今では約160グループに膨らんだ。リピート参加も多いが、約3分の1は新規参加のグループで、音楽祭の広がりを物語る。当初、2日間の日程で開かれていたが、参加チームが増えるにつれ朝方までの演奏となり、スタッフの負担も大きくなってきたことから現在は3日間の会期で初日、2日目は深夜零時までとなっている。
同町では小学4年生になると町からケーナが配布され、フォルクローレが音楽の授業に組み込まれる。2004年の30周年では記念前夜祭のほか、歴史を振り返る展示会、ミニコンサートなどが行われ、翌05年度には町内の小、中学、高校生をメンバーとした派遣団がアルゼンチンに飛び、本場のコスキンフェスティバルを見学。フォルクローレの継承が確実に進み、子どもたちも「ケーナの響く町」を支えている。
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