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伊藤 仲さん |
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◆2つのお社が特徴 |
社が創建した日が9月9日とされ、毎月「9」のつく日は月次祭、旧暦で「9」のつく日は例大祭、元旦祭は現在も旧暦の1月1日に行っている。最近は健康志向の高まりで、団塊世代などを中心に、夫婦やグループで森林浴や紅葉を楽しみながら参道をウオーキングする姿が目立つ。
宮司の伊藤仲さん(30)は「2つのお社があるのが1番の特徴。実際に参拝して、森深い自然の中に鎮まる神聖な場所を体で感じてほしい」と話す。 |
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「山の神」として県内外から信仰を集める大山祇神社 |
■磐越道・西会津ICから車で約15分、JR野沢駅からバスで約20分 |
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「山の神」として本県だけでなく、新潟県からも多くの信仰を集める大山祇神社は、6月の「大山まつり」期間を中心に年間約30万人の参拝者が訪れる。
由緒によると、第49代光仁天皇時代の778(宝亀9)年から約1200年以上続く神社と伝えられる。御祭神は大山祇命(おおやまづみのみこと)、岩長比売命(いわながひめのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。古くから水源、農耕、長寿、良縁、安産などの神様としてあがめられてきた。
御本社(奥宮)は、遙拝殿(下宮)から約4キロ続く参道を登った台倉山の中腹にある。参道には樹齢400年以上の杉並木や不動滝、5体の道祖神などがあり、参拝者は豊かな緑が続く参道を約1時間歩いて御本社に向かう。一生に一度の願いは、3年続けてお参りすれば願いをかなえられる「野沢の山の神様」としても親しまれる。
明治時代に当時の宮司が神徳を広めるため新潟県に出向いたことで、同県に多くの講中ができ、大山祇神社を訪れる団体が増えたという。現在でも全体の7、8割は新潟県からの参拝者。昭和の終わりごろまでは臨時列車が運行されたり、バスの団体などが泊まりがけで訪れるなどして、大変な人出だったという。
現在も6月1日から1カ月間行われる「大山まつり」の時期は、太々神楽の奉納、神社周辺での地場産品販売、健康ウオーク大会などのイベントが繰り広げられにぎわう。 |
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