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【2008.01.23】
二本松のちょうちん祭り(二本松市)//城下町を進む300個の光//
高島一吉さん
高島一吉さん
太鼓台で盛り上げ
  太鼓台の運行は、7町内の若連が行う。若連は町内ごとに違うが、18歳から35歳までの男だけが参加できる。小太鼓は小、中学生の担当で、高校生も運行を手伝い、勇ましい太鼓台と威勢のいい祭りばやしで盛り上げている。
 祭り最大の見もの「7町合同引き回し」や各若連の調整役となる二本松若連連合会長の高島一吉さん(31)は「わたしたちの世代は長く続く祭りの通過点。しっかり後輩たちにバトンタッチしたい」と話す。
二本松のちょうちん祭り 《mapクリックで詳細mapが表示されます》

祭りの最大の見もの「7町合同引き回し」。約300個の提灯を飾った太鼓台が市街地を勇ましく練り歩く 東北道・二本松ICから車で約5分、JR二本松駅から徒歩で東に約5分

  日本三大提灯(ちょうちん)祭りに数えられている。毎年10月4日から6日まで繰り広げられ、街中に祭りばやしと若衆の勇ましい掛け声が響き、城下町「二本松」を祭り一色に染める。
 二本松神社の例大祭として行われている。二本松藩の地誌「相生集」によると、例大祭は1664(寛文4)年8月、神楽太鼓を奏でての神輿渡御(みこしとぎょ)が始まり。寛政年間の文献で太鼓台の記述が登場したが、当時は提灯ではなく歌舞伎人形を飾った。現在のような太鼓台になったのは1820年ごろ。祭りばやしは、県重要無形民俗文化財。
 太鼓台は本町、亀谷、竹田、松岡、根崎、若宮、郭内各町内から1台ずつ繰り出す。大きさはおおよそ間口1.6メートル、奥行き2.3メートル、高さ4メートル。総漆の柱や欄干には、金箔(きんぱく)仕上げの彫刻が施されている。
 夜には、屋根から上に約300個の提灯が取り付けられ、屋根の上に高くそびえる「すぎなり」が特徴。彫刻などは町内ごとに独自のデザインになっている。
 4日夕から5日午後まで行われる7町合同引き回しがメーン。全太鼓台がそろって市街地を練り歩き、提灯が夜空に浮かび上がる夜の祭りと総漆、金箔の太鼓台そのものを楽しむ昼祭りを満喫できる。6日は、霞ケ城から出発する3町合同引き回し、同神社前の目抜き通りを練り歩く4町合同引き回しが展開され、それぞれに違う味わいを楽しむことができる。
 

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