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【2008.2.8】
信夫山と暁まいり(福島市)//盆地に浮かぶ信仰の地//
小野等二郎さん
小野等二郎さん
県内外に誇れる山
  羽黒神社に奉納される大わらじは、毎年1月中旬ごろから御山敬神会員によって製作される。会長の小野等二郎さん(77)は「伝統行事を継承してきた責任者の一人としてうれしい」と生まれ育った信夫山の福島遺産選定に喜びを表す。
 20代から農業に従事しながら大わらじの製作に携わり、若手に対する技術伝承に努める。「県内外に誇れるふるさとの山」と、校外学習で神社を訪れる子どもたちにも信夫山の魅力を伝えている。
信夫山と暁まいり 《mapクリックで詳細mapが表示されます》

信夫三山暁まいりでは、“日本一の大わらじ”を約100人で担ぎ上げる JR東北線福島駅からバスで福島テレビ前下車、県護国神社まで徒歩約10分

  福島市の市街地の中央、盆地の中に孤島のように浮かんでおり、標高275メートルの里山。かつては山岳信仰の山として、今は市民の憩いの場や花見の名所として、さらに信夫三山暁まいりの舞台として親しまれており、市のシンボルと呼ぶにふさわしい山。
 東西2・7キロ、周囲約7キロ。中央に羽黒山、西に羽山、東に熊野山、その北には立石山と、いくつもの峰が連なる。古くから山岳信仰の地として知られ、それぞれの山頂には神仏がまつられている。
 山には元来、アカマツが多く自生していたが、現在はコナラやミズナラ、クリなどが混在する森が形成されている。また、マンサクやウメ、ソメイヨシノ、ツツジなどの花々が咲き競う春や、夏の深緑、秋の紅葉など四季折々に彩りを変える姿は、市民に季節の変化を教えてくれる。市の鳥のシジュウカラをはじめ60種以上の野鳥も姿を見せる。
 信夫山と市民を結ぶ祭礼として親しまれているのが信夫三山暁まいりで、羽黒神社の例祭で毎年2月10、11の両日に行われる。その昔、同神社に仁王門があり、安置されていた仁王様の大きさに合った大わらじを作って奉納したことが由来とされ、江戸時代から300年余りにわたり受け継がれている。
 長さ12メートル、幅1・4メートル、重さ2トンにおよぶ“日本一の大わらじ”を約100人で担ぎ上げ、市内の目抜き通りを練り歩いた後、同神社へ奉納する。
 

福島民友新聞社
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