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【2008.03.26】
豊間海岸と塩屋埼灯台(いわき市)//鳴き砂と市のシンボル//
鈴木利明さん
鈴木利明さん
◆自然豊かな姿保つ
  いわき市で唯一の鳴き砂が残る海岸を守ろうと、豊間町内会(鈴木喜一区長)を中心に美化活動に取り組んでいる。同会は年に2回、町内を挙げての清掃を実施している。また豊間観光組合は、海水浴期間中の朝と夕方、海岸のごみ拾い行うほか、砂浜保護のため海水浴客のバーベキュー指定区域を設けている。
 組合長の鈴木利明さん(66)は「地区住民や海岸を利用する方々の協力で守られている。自然豊かな姿を保っていきたい」と話す。
豊間海岸と塩屋埼灯台 《mapクリックで詳細mapが表示されます》

踏むと「キュッ、キュッ」と音が鳴る鳴き砂が残る海岸と白亜の灯台 JRいわき駅から南東に車で約30分、常磐道いわき中央ICから同車で約40分

  いわき市の豊間海岸は、地元の住民が献身的な清掃活動を続けており、美しい砂浜が広がっている。市内には鳴き砂の砂浜が数多くあったが、現在では同海岸のみとなった。砂の上を歩くと「キュッ、キュッ」という独特の音を楽しむことができる。
 同海岸は、1年を通してサーフィンや釣りなどのレジャー客が訪れる。夏季は海水浴客でにぎわい、冬季は美しい日の出を拝むこともできる。
 同海岸の北側に位置する塩屋埼灯台は1899(明治32)年に点灯された。空と海の青さに映える白亜の大型灯台は、同市のシンボルとして親しまれている。一般人が上ることのできる全国でも数少ない灯台の一つで「日本の灯台50選」にも選ばれている。塩屋埼灯台長の妻の手記を基につくられた映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台としても知られる。
 併設されている灯台資料館は2月25日にリニューアルオープンした。レンズなどの実物資料が展示されているほか、エコ灯台体験コーナー、灯台クイズコーナーなども設けられている。
 灯台のふもとには、歌手の故美空ひばりさんの遺影碑と歌碑が建立された「雲雀乃苑(ひばりのその)」がある。歌碑の前に立つと「みだれ髪」の歌が流れる仕組みになっている。塩屋埼灯台周辺を舞台に美空さんが歌った名曲「みだれ髪」を記念して建立されて以来、全国からファンなど多くの人々が訪れている。
 

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