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| 菅野正義さん |
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| ◆憩いの場大切に |
飯野堰堤公園を舞台にした桜祭りは一度途絶えた経緯があるが、５年前から復活。それに伴い、４０人の有志が集まり、公園整備を行うおらほの堰堤桜援隊を結成した。主に草刈りを行っているが、桜祭り前のぼんぼり飾り付け、桜の植樹などにも取り組んでいる。
桜援隊会長の菅野正義さん（５８）は「町の中心部から近く、散歩には最適」とＰＲ。「身近な公園として、憩いの場所として大事にしていきたい」と話す。 |
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| 山と川に囲まれ、自然の美しさをゆっくりと味わえる飯野堰堤公園。４月は桜が美しい |
■飯野町役場から県道川俣安達線を南東へ車で約５分、徒歩約２５分 |
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春が来ると、桜の開花とともに飯野町民たちの笑顔が飯野堰堤に広がる。２キロに及ぶ公園内の道路は桜に囲まれ、町民の憩いの場ににぎわいが訪れる。
同公園は１９３８（昭和１３）年に町民の手により造られた。町役場によると、公園沿いに流れる阿武隈川に、東北電力蓬莱発電所に送水するダムが建設され、その際にできた工事道路を町民たちの手で整備、公園が完成したという。四季を通して散策を楽しむことができ、木々に囲まれた癒やしの空間。
毎年４月中旬には桜祭りが開かれる。広い駐車場スペースに出店が並び、コーラスグループや消防団ラッパ隊などのステージ発表が繰り広げられる。中央にはシートが敷かれ、来場者たちは花見をしながら思い思いに春を満喫する。
公園の所有は町だが、整備を担当しているのは「おらほの堰堤桜援隊」のメンバーたち。除草作業のほか、地元企業のエコライフ福島の好意で寄贈される桜の苗木を植樹している。同社は１０年計画で毎年、桜の苗木を寄付する計画を進めており、昨年は５０本、今年は百本を寄贈した。老人クラブや商工会青年部ＯＢも清掃活動に取り組んでおり、町民がそれぞれの立場で支援している。
飯野町は７月、福島市に編入合併する。飯野町という自治体はなくなってしまうが、公園を守っていこうとする町民たちの情熱は消えることはない。 |
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