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【2008.04.26】
沼沢湖(金山町)//「妖精の里」のシンボル//
井上富男さん
食の魅力も多い
  沼沢湖周辺には、ありのままの自然の姿が残る。「夏の木陰の涼しさは本当の自然と澄んだ空気の沼沢湖ならでは。自然景観は地元の誇り」と前沼沢区長の井上富男さん(75)は話し「心癒やす魅力がある」と強調する。
 冬の豪雪は、自然環境を守り、春から豊かな恵みをもたらす。山菜や農産物、ヒメマスなど、食の魅力も多い。「たくさんの人の安らぎと憩いの場になってくれればと願っている」と井上さんは笑顔を見せる。
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豊かな自然と「妖精の里」のシンボル・沼沢湖 ■磐越道会津坂下ICから西へ車で約50分。JR只見線会津川口駅から同約15分

  太古の火山活動で誕生した外周約7キロの円形カルデラ湖。金山町の観光拠点でもあり、独特の豊かな自然と伝説をはぐくむ「妖精の里」のシンボルとして、たくさんの人が訪れている。
 湖を舞台にした「大蛇退治」伝説は、源頼朝の奥州平定の戦功で会津の領主となった佐原十郎義連が主人公。畑の作物を食い荒らし、住民に被害を及ぼす湖の大蛇を、義連が退治した物語が語り継がれている。
 湖周辺にはブナ、ミズナラなどの森が広がり、四季折々の美しい自然風景、数多くの野鳥が訪れた人たちを魅了する。湖一周トレッキングコースでは惣山、前山から湖を一望する大パノラマが楽しめる絶好の地点があり、登山者たちに感動を与える。また湖の水質は、環境省の2006(平成18)年度の水質測定で全国四位にランク入りした。
 東側の湖畔には、妖精美術館、椎名誠写真館、湖水浴場、オートキャンプ場など観光スポットが整備され多くの観光客に人気を呼んでいる。毎年8月には、湖畔を会場に「湖と妖精のフェスティバル」が盛大に開かれる。伝説を再現した勇壮な時代絵巻「大蛇退治」、花火大会など多彩に繰り広げられる。
 県内で唯一、ヒメマスが生息する湖としても知られる。沼沢漁協が、ヒメマスの増産に向け養殖に力を入れている。ヒメマス料理は、町の特産品として好評。4月1日にはヒメマス釣りが解禁され、全国のファンが詰め掛ける。
 

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