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 福島遺産百選TOP
【2008.06.11】
山鶏滝(平田村)//水と岩肌の絶妙な対比//
吉田三夫さん
環境整備に尽力
  山鶏滝の周辺は、新緑や紅葉と四季折々の姿を楽しむことができる。遊歩道や滝周辺の環境整備などに取り組んでいる中倉2行政区長の吉田三夫さん(60)は、遊歩道入り口の施設の清掃などを行い、訪れた人に気持ちよく滝を見てもらおうと努めている。
 吉田さんら地元住民にとって山鶏滝は地域の自慢。「特に紅葉の時期がいい。景色が素晴らしいので、かつてはモデルを招いて撮影会も開かれた」と話す。
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豊かな水量を誇る山鶏滝。特に紅葉の季節の景色が素晴らしい ■あぶくま高原道路福島空港ICから東へ車で20分。下草場バス停から徒歩40分

  母畑湖の近く、平田村中倉の北須川の渓流に位置する。約10メートルの高さから豊富に流れる水と岩肌のコントラストは絶妙。手つかずの自然に囲まれ、四季折々の姿を見せる。
 名称の由来は、その昔、富士山から黄金の山鳥が飛んできてこの滝に入ったという伝説や、山鳥が羽を休める様子に滝の姿が似ている、滝の付近で山鳥を多く見かけるから−など諸説ある。
 県道42号沿いに立つ「山鶏滝遊歩道」の看板から林道へ入り、車で5分ほど向かうと遊歩道入り口に到着。そこからは木漏れ日と川のせせらぎを堪能しながら徒歩で滝へ向かう。
 新緑の季節などには家族でハイキング、秋には紅葉やいも煮会などを楽しむ姿が見られる。
 滝までの遊歩道は、地元の中倉2行政区の住民でつくる中倉観光協会が清掃作業などを行い、訪れた人たちに気持ちよく滝の眺めを楽しんでもらおうと努めている。
 村は3月、滝のそばに「福島遺産 百選」の記念碑を建立した。高さ約1メートルで、自然石を使った重厚な雰囲気が滝の風景とマッチしている。
 古くは、滝周辺は修験の場であったようで、滝の傍らには山鶏滝不動堂がある。
 同村の二瓶保房さんの著書「平田村の地名と伝説」によると、大宝元(701)年、文武天皇の時代にお堂が建立された。弘法大師をはじめ多くの修験者が立ち寄って修行したと伝えられている、という。
 

福島民友新聞社
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