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【2008.06.28】
七日町通り(会津若松市)//大正ロマン感じる建物//
渋川恵男さん
誇り持てる通り
  個性あふれるまちづくりで全国の注目を浴びる七日町通りまちなみ協議会。会長の渋川恵男さん(61)は「地方が東京を目指す時代は終わった。会津ならば会津にしかない資源を生かしたまちづくりを進めれば、必ず人は訪れるようになる」と力を込める。
 年間100万人が訪れる通りが目標。実現に向け、電線地中化、緑の植栽などアイデアは尽きない。「次世代の若者が誇りを持てるような通りにしたい」と語る。
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大正ロマンをしのばせる建物が並ぶ七日町通り 磐越道会津若松ICから南へ車で約10分。路線バスは七日町停留所で下車

  会津五街道の起点の大町四つ角からJR七日町駅までを結ぶ約800メートルの通り。洋館風の同駅やレオ氏郷南蛮館、会津ブランド館など大正ロマンをしのばせる建物が並び、会津を代表する観光スポットとなっている。
 通りの店舗では、トイレの貸し出しや休憩所の設置、お茶の無料提供など「おもてなしの心」が観光客らを温かく迎える。また、年間を通じてイベントを豊富に開催、秋口にはバザールやオープンカフェが並ぶ「七日町フェスタ」、大みそかは年越しカウントダウンパーティーが繰り広げられ、通りは一層華やぐ。
 現在、年間20万人が通りを訪れるが、10年ほど前までは空き店舗が目立ち、ほとんど人通りはなかった。会津藩時代に会津五街道の中心として栄え、大正時代に絶頂期を迎えたが、高度成長期になると商圏が郊外へと移り、以降は衰退の一途をたどった。
 「衰退から再興へ」をテーマに1994(平成6)年、地元住民らによる七日町通りまちなみ協議会が発足。通りに点在する明治、大正期などの蔵や洋館にスポットを当て、建物表層部分の修景、それと同時に空き店舗への誘致などを展開。個性あふれるまちづくりが脚光を浴び、「まちなか観光」の中心地へとよみがえらせた。
 同協議会は現在、電線の地中化や観光客が歩きやすいよう歩道の拡幅を計画。車ではなく、人を中心としたまちづくりを進め、年間100万人が訪れる通りを目指している。
 

福島民友新聞社
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