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【2008.07.12】
藤沼湖自然公園(須賀川市)//四季とともに多彩な姿//
高橋英祐さん
◆美しい自然守る
  藤沼湖自然公園管理センター所長の高橋英祐さん(56)の仕事は、公園内の施設の管理、運営とともに湖をはじめとした美しい自然を守ること。同自然公園には年間で約10万人の観光客が訪れるため、景観の保護に苦心している。
 高橋さんは「四季の移ろいとともにさまざまな風景を見ることができるのが自然公園の魅力。清掃活動などを通じて環境の保全に努め、次の世代に長沼の宝を継承したい」と話す。
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季節の移ろいとともにさまざまな姿を見せる藤沼湖自然公園 東北道郡山南ICから南西へ車で約25分、同須賀川ICから西へ同約20分

  須賀川市北西部にそびえる標高729メートルの高土山のふもとには、豊かな水をたたえた藤沼湖と湖を囲む雄大な自然公園が広がる。
 約80ヘクタールの公園内には、春は桜、夏はヤマユリなど季節の花々が咲き誇り、秋には赤く色づく紅葉が湖面を美しく染める。 
 公園内のレジャー施設も充実。湖北部にはキャンプ場、パークゴルフ場などのアウトドア施設とともに、温泉がわき出しており、整備された露天風呂からは眼前に広がる美しい風景が楽しめる。
 また、湖西部には明治期に建てられた民家を移築した「三世代交流館」があり、かまどでコメを炊くなど当時の暮らしを体験することができる。今年4月からは高土山の山開きに合わせたウオーキング大会も始まった。
 湖の正式名称は「藤沼貯水池」。長年、農業用水の不足に苦しんでいた旧長沼、桙衝、稲田の1町2村の住民が国や県に要望し1937(昭和12)年、県営事業として着工、工事の大半を地域住人が人力で行い、12年の歳月をかけ完成させた。
 貯水池改修と周辺整備の計画が立てられた88年に、観光面で周知を図るため「藤沼湖」と愛称を付けた。国や県との調整を図りながら山林や周回道路の整備、護岸工事や周辺施設の建設などを旧長沼町が進め、2001年に自然公園が完成した。05年に須賀川市に編入してからも、長沼地域の観光の中核として重要な役割を果たしている。
 

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