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【2008.08.06】
尾瀬(桧枝岐、南会津町)//雄大、繊細な自然広がる//
五十嵐みちるさん
原生自然は誇り
  尾瀬の本県側玄関口に位置する桧枝岐村は2007年に尾瀬国立公園が誕生した8月30日を「尾瀬の日」と制定、村民を挙げて尾瀬を守り、自然と人間の共生を目指すことを誓った。
 同村企画観光課の五十嵐みちるさん(19)は「日本を代表する原生自然が広がる尾瀬は村民の誇り。草花や澄んだ空気に包まれていると、時間がたつのを忘れるほど気持ちが和む。尾瀬にかかわる人々の心も温かい」と魅力を語る。
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尾瀬
多種多様な高山植物が咲き乱れる日本屈指の自然の宝庫・尾瀬 ■会津鉄道会津高原尾瀬口駅から御池まで国道352号を西へ車で約1時間20分

  本州最大の湿原といわれる尾瀬ケ原、標高1,650メートルに青空を映す尾瀬沼を中心に広がる尾瀬。多種多様な高山植物が咲き誇り、雄大で繊細な自然が季節の移り変わりを色鮮やかに、感動的に伝える。
 春は尾瀬の象徴ミズバショウが湿原に純白の包を広げる。夏の主役は黄色に塗りつぶすニッコウキスゲ。ふわふわの白い穂をつけるワタスゲの群生も美しい。秋は草紅葉が湿原を黄金色に染める。
 故平野長蔵氏が尾瀬沼北西岸の沼尻に行人小屋を建てた1890(明治23)年が尾瀬開山の年とされ、1934(昭和9)年に日光国立公園、60年に国特別天然記念物に指定された。ダムや道路の建設反対運動を展開し、全国に先駆けてごみ持ち帰り運動を実践した歴史があり、日本の自然保護運動の原点といわれている。
 2007(平成19)年8月、尾瀬は日光国立公園から分離・独立し、福島、群馬、新潟、栃木四県にまたがる全国29番目の国立公園となった。会津駒ケ岳、田代山、帝釈山が新たに編入された。
 尾瀬国立公園の山々はそれぞれに魅力的。尾瀬の中心に雄々しくそびえる燧ケ岳は北海道・東北最高峰。会津駒ケ岳はなだらかな尾根筋に無数の池塘(ちとう)や高山植物の群落が広がる。至仏山は蛇紋岩という特殊な岩地帯に無数の高山植物を咲かせ、田代山は山頂に世界でもまれな傾斜湿原を持つ。帝釈山はオサバグサの群生が美しい。
 

福島民友新聞社
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