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【2007.12.5】
鹿狼山と新地貝塚(新地町)//年間通し登山楽しめる//
木村善治さん
木村善治さん 
◆四季の景色が魅力
  新地町の木村善治さん(70)は12年前に右足を負傷した際、リハビリを兼ねて登り始めて以来、鹿狼山登山が日課となり、昨年11月には登山3000回を達成した。鹿狼山の魅力について木村さんは「四季折々の景色と大人から子どもまで自分の体力に合わせた登山が楽しめるところ」と話す。毎年、年末には、鹿狼山に1年間の感謝を込めての登山道の清掃活動を実施。「登山者のマナーが向上してか年々ごみは少なくなってきている」という。
鹿狼山と新地貝塚 《mapクリックで詳細mapが表示されます》

年間を通して登山を楽しむことができる鹿狼山 鹿狼山は国道6号新地交差点から西へ車で10分。新地貝塚はその東に約4キロ

  新地町教委の資料によると、仙台藩の儒学者佐久間義和の「奥羽観蹟聞老志」の中で「昔、鹿狼山に手の長い神が住み、その長い手を海まで伸ばして好きな貝をとって食べ、殻を捨てた所が貝塚になった」という手長明神伝説が紹介されている。
 同町のシンボル・鹿狼山は、宮城県丸森町との境にあり標高430メートル。太平洋と初日の出を望むことができる山として知られる。
 今年4月には、従来の樹海(1.6キロ)、眺望(1.1キロ)の2コースに加え、新たにケヤキの森(1.6キロ)、真弓清水(0.7キロ)、蔵王眺望(0.6キロ)の3コースが整備された。
 各コースを組み合わせることで、登山者のレベルや時間に合わせて多彩な楽しみ方ができるようになった。
 積雪はほとんどなく、年間を通して360度パノラマの景色が楽しめる。毎年、県内外から大勢の登山客が訪れ、冬でも登れる山、足慣らしの山、初心者の山としても人気を集めている。
 一方、新地貝塚は縄文時代後期から晩期の遺跡で国指定の史跡。新地町教委の資料によると、出土品は打製石器、磨製石器、石剣などで、骨角器としては日本最初の報告となった鹿角製ヤスなど。
 特に土器は、磨消縄文にコブ付土製器、土偶など多数出土、仮称だが「新地式土器」と名付けられ、東北南部の縄文時代末期の基準となる土器とみなされている。
 

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