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小池勇一さん |
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◆35年以上毎年参加 |
柳津観光協会長の小池勇一さん(58)は35年以上、毎年欠かさず7日堂裸まいりに参加。親子三代で一緒に参加したのが思い出深いという。「長年、参加している人も大勢いる。私は裸まいりをしないと1年が始まった気がしない」と話す。
地元の中学生もこぞって参加するのが恒例。小池さんは「裸まいりを通じ、子どもたちとたくさんの参拝者に古里の歴史、文化の素晴らしさ、柳津の良さを知ってほしい」と力を込める。 |
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全国から参拝者が訪れる柳津町のシンボル・福満虚空蔵尊円蔵寺
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■磐越道・会津坂下ICから車で15分。JR只見線会津柳津駅から徒歩約10分 |
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約1200年前、徳一大師によって開創されたと伝えられている。古くから多くの信徒の厚い信仰を集めてきた柳津町のシンボル。日本三大虚空蔵尊の一つで、大勢の参拝者が訪れる。
戦国時代の武将たちが信心し、江戸時代には徳川将軍家の永久祈願所となり、保護された。十三講まいりは、数え年13歳になった子どもの健やかな成長を願う会津の伝統行事で、県内外から大勢の参拝者が訪れる。室町時代に建立された「奥之院弁天堂」など、貴重な文化財も数多い。会津の赤べこは、円蔵寺建立に活躍したと伝えられる赤牛が由来といわれる。
只見川を望む本堂・菊光堂からの眺望、春の桜、秋の紅葉など、風光明美な四季折々の景観は、参拝者の感動を呼ぶ。1817(文化14)年に参拝した良寛和尚も眺望の素晴らしさに胸を打たれ、2編の長詩を残した。
数多くの年中行事の中でも、全国的に有名なのが毎年1月7日夜、厳寒の中で行われる勇壮な奇祭・七日堂裸まいり。その昔、無病息災、招福の「宝照の玉」を奪いに来た龍神(りゅうじん)が、下帯一本の信者たちが菊光堂の鰐(わに)口を目指して打ち綱に群がる姿を見て、逃げ去ったという「龍神伝説」が起源とされる。
裸まいりは1月7日午後8時30分から行われ、下帯一本で身を清めた大勢の男衆で堂内が熱気にあふれる。裸まいりした人には、幸運を呼ぶ「牛王の矢」が授けられる。 |
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