【健康長寿】減塩メニューで健康に 調理に工夫、味もこだわり 

 
風味を生かしたり、焼き色を付けたりするなど工夫を施しながら調理を進める参加者

 「減塩」で高血圧を予防し、市民の健康推進を図る教室「へる塩チャレンジ塾~1食につき1gの減塩を目標に」は24日、白河市で開かれ、参加者が調理実習などを通して「減塩のコツ」を学んだ。同市のいきいき健康チャレンジ事業の一環。

 同教室は全2回で、今回が最終回。今年9月に実施された1回目のチャレンジ塾では、参加者が家庭で作るみそ汁の塩分濃度や量などを測定し、普段の食塩摂取量を数値で確認した。

 今回は、厚生労働省が定める1日の食塩摂取目標量(成人男性8グラム未満、成人女性7グラム未満)を参考に、市の管理栄養士が考案した1食当たり約1.8グラムの「へる塩メニュー」3品(アスパラの豚つくね、小松菜と油揚げのあえ物、減塩牛乳みそ汁)の調理に市民ら14人が挑戦した。

 講師を務めた市保健福祉部の高橋香美さんは、レモンやショウガ、昆布、ワカメなどを使っためりはりのある味付け、焼き目、あえ物などにすることで塩味の物足りなさを感じにくい調理法を提案。参加者は、自分に合った「へる塩メニュー」を調理し、試食した。

 今年の検診で高血圧と診断されたという男性(71)は「味は薄いと感じたが、これまで塩分をどれだけ取っていたのか理解することができた」と日常生活を思い返した。

 講師の高橋さんは「日常生活を振り返り、できる範囲で減塩食を取り入れてほしい」などと助言を付け加えた。

◆白河市のいきいき健康チャレンジ事業

 塩分摂取や肥満などの改善を支援することで生活習慣病の発症、重症化を予防し、健康寿命の延伸を目的に市が昨年度からスタートさせた健康増進事業。

 検診や健康教室、ボランティア活動、市体育協会主催の総合体育大会などに参加するとポイントを付与する「白河いきいき健康マイレージ」を独自に発行している。集めた一定のポイントは図書カードなどと交換できる。