23年連続増...100歳以上最多1108人 最高齢は西会津の108歳

 

 「敬老の日」を前に、県は13日、県内の100歳以上の高齢者(1日現在)が昨年より43人増え、過去最多の1108人になったと発表した。前年比増は23年連続で、県は医療技術の進展や食生活の向上などを背景に今後も増加傾向は続くとみている。そのため介護予防の取り組みや高齢者を見守る地域の活動を支援するなど、高齢者の健康・生きがいづくりを積極的に推進する。

 県内の最高齢者は1909(明治42)年11月生まれで108歳の三瓶ヨノさん=西会津町、2番目は1910年3月生まれで108歳の吉田美津子さん=中島村。誕生日が早い三瓶さんが最高齢となった。男性は1910年4月生まれで108歳の戸田勇さん=相馬市=が最高齢だった。

 県内の100歳以上の高齢者は記録が残る70年は5人だったが、96年に100人を超えて以降、毎年過去最高を記録。県高齢福祉課は「元気で明るく、自分の意思でやりたいことができる社会をつくることが大切」とし、地域包括ケアシステムの構築など地域や行政が一体で高齢者を支える取り組みを続ける考えだ。

 100歳以上の高齢者を男女別で見ると、男性154人、女性954人で女性が全体の約86%を占めた。年齢別は100歳が447人で全体の約40%を占め、101歳が265人、102歳が170人と続いた。市町村別ではいわき市が165人でトップ。郡山市134人、福島市126人の順に多く、町村では南会津町の29人が最も多かった。