「高齢者問題」現状解説 福島で五阿弥福島民友新聞社長が講演

 
講演する五阿弥社長

 福島市の杉妻学習センターは31日、より良い生活をテーマにした公開講座を同センターで開いた。福島民友新聞社の五阿弥宏安社長が「長寿革命と日本の危機」と題して、高齢者の知恵を生かした社会づくりの必要性を語った。

 五阿弥社長は日本の平均寿命の推移を示しながら高齢化が急速に進んでいる現状を解説。その上で10~20年前と比較して、高齢者の身体能力や健康状態は5~10歳ほど若返っており、元気に社会活動をする人が増えていると語った。

 「高齢者のさまざまな潜在能力と英知を社会に生かしていくべき」とも述べ、対談したことのある作家の五木寛之さんや80代のプログラマーとして活躍している若宮正子さんの言葉を紹介しながら、好奇心を持つ生き方を推奨した。

 同センターは昨年、文部科学省の優良公民館に選ばれており、受賞記念として五阿弥社長の講演を企画した。