健康経営の『利点』認識共有 郡山でパネル討論、先進事例を紹介

 
手軽にできる体操を実践する参加者

 従業員の健康づくりを図る「健康経営」の普及に向けたセミナーが31日、郡山市で開かれ、参加者が血圧測定や歩数計測など日々の取り組みが社員間のコミュニケーションにもつながる健康経営の利点や重要性について認識を共有した。

 約200人が参加。東大未来ビジョン研究センターの古井祐司特任教授が「働き盛り世代への健康投資は地域を活性化する」をテーマに基調講演した。

 健康経営を進める企業の代表や井出孝利副知事によるパネル討論も行われ、県内3社の代表がそれぞれの先進事例を紹介した。

 県職員が手軽にできる体操も紹介し、参加者が椅子に座った状態で肩周りなどの上半身を動かすリフレッシュ方法を実践していた。 セミナーは県や福島民友新聞社などでつくる健康長寿ふくしま会議の主催、アクサ生命保険の特別協賛。

 健康長寿ふくしま会議は3月、県が健康増進の柱とする食、運動、社会参加に関わる行政や医療、農業、商工業など37団体・企業の代表者で発足した。ネットワークを生かして健康意識の高揚を図るとともに、相互連携を強化して健康づくりを戦略的に進めている。