福島県から須賀川・江幡さんら エイジレス・ライフ実践事例

 

 県は6日、年齢にとらわれず生き生きとした生活を送る高齢者を紹介する内閣府のエイジレス・ライフ実践事例に、須賀川市の江幡美奈子さん(81)が選ばれたと発表した。

 積極的に社会活動をしている社会参加活動事例には童謡の会「カナリヤ」(須賀川市)と福島市マスターズクラブ(福島市)、みんなでいきいきはらだプロジェクト(郡山市)、中田町郷土史研究会(同)、片平歴史の会(同)の5団体が選ばれた。

 江幡さんは高齢者の集いの場として童謡の会「カナリヤ」を設立した。国内外で活躍する須賀川市出身の音楽家と古里との橋渡し役を担うなど音楽振興に貢献。市内の施設も訪れ、歌で障害者を元気づけている。

 カナリヤは童謡を歌い続けることで高齢者に生きがいを与え、公民館に講師を派遣するなど地域とのつながりも大切にしている。

 福島市マスターズクラブは毎月、健康づくりや教養学習など時代に即した事業を展開。年2回、市民対象の公開講座も開いている。

 みんなでいきいきはらだプロジェクトは健康保持を狙いに、いきいき百歳体操を実施、手紙の代読など高齢者の生活も支えている。

 中田町郷土史研究会は郷土史の研究と文化財の調査、保護活動を続け、地元の小、中学校や公民館で郷土史学習の支援もしている。

 片平歴史の会は歴史研究や史跡調査に加え、児童に地域の歴史や文化を継承。河津桜の植樹など観光の魅力向上にも努めている。