鎌田實さん「率先して野菜食べて」 西会津の生放送番組に出演

 
西会津の健康長寿の取り組みや新型コロナウイルス感染症などについて話す(左から)奥さん、鎌田さん、山中教授

 住民の健康寿命を延ばす取り組みを推進する西会津町健康づくりアドバイザーで諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんは14日、同町ケーブルテレビの生放送番組に出演した。新型コロナウイルス感染症について、鎌田さんは「あまり萎縮せず、このような時だからこそ家で安全にできる運動は何かを学んで」と冷静な対応を呼び掛けた。

 鎌田さんは、町民が主体となった健康増進計画の作成や、健康アドバイスなどを載せた町民健康カレンダーの配布などを評価。「町民の『こころ』『からだ』『つながり』を意識して健康づくりをしている」と述べた。

 一方で「町民の塩分摂取量が増え、野菜摂取量が不足している」と課題を指摘。厚生労働省が示す1日の野菜摂取量(350グラム)に対し、町民は約270グラムしか食べていないとして、「福島を健康長寿県にするため、町民が率先して煮物や野菜を食べてほしい」と話した。また家の中でできる運動として、町ケーブルテレビで放送している鎌田式スクワット、かかと落としを紹介。「かかと落としをするとふくらはぎが強化され、骨が元気になり、骨粗しょう症も治り、転倒予防になる」と語った。

 番組には山中克郎福島医大会津医療センター教授、鎌田さんの教え子である医師奥知久さんらも出演。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、町は予定していた鎌田さんの講演会を中止し町ケーブルテレビで特別番組を放送した。