福島県サポート事業「健康枠」25件 20年度・第1次202件採択

 

 県は3日、住民主体のまちづくりを推進する「地域創生総合支援事業(サポート事業)」の本年度1次事業に202件を採択したと発表した。このうち、県民の健康増進を図る「健康枠」には、連携組織をつくって住民の健康意識を高める桑折町の取り組みなど新規10件を含む25件が採択された。

 桑折町の健康事業は、医療や学校、産業、行政、住民で構成する連携組織「こおり健康楽会」を新設する。アイデアを募って町民一丸で健康増進に取り組む環境を整備し、これまで健康維持に無関心だった人を取り込み、健康意識を底上げすることを目指す。

 会津若松市では、住民らでつくる実行委が主体となってお年寄りが気軽に立ち寄ることができる場を運営し、高齢者の社会参加を促す事業が展開される。楢葉町は、昨年4月に完成した屋内体育施設「ならはスカイアリーナ」を活用して運動会やウオーキングサッカー教室などを行い、町民の健康づくりにつなげる。

 このほか、健康枠以外の新規事業では、郡山青年会議所が「楽都郡山」の推進に向けた音楽イベントを開催。オーディションで出場者を決め、市民に会員制交流サイト(SNS)で発信してもらうことでまちづくり意識を醸成する。県プロゴルフ会は、ゴルフ場が多い県南地方の立地を生かし、西郷村でプロゴルファーとの交流事業を行う。

 県は、事業を実施する際の新型コロナウイルス感染防止に向け、チェックリストを配布して感染防止対策を徹底するよう要請する。