健康格差縮小へ3分野で共同研究 協定締結の郡山市と福島医大

 
協定書を取り交わした品川市長(画面中)と竹之下理事長

 郡山市と福島医大は12日、持続可能な開発目標(SDGs)の推進に関する包括連携協定を結んだ。新年度から本県の健康寿命延伸と健康格差の縮小に向けた共同研究などを進める。

 共同研究は新年度に開設される保健科学部が中心となり、同市から提供される個人を特定できないようにした健康診断や介護認定などの情報を基に健康増進、介護予防、重症化予防の三つの分野で研究を進める。研究成果は2022年度の市の施策に活用される見通し。これらを基に展開されるSDGs関連事業の相互支援などでも協力する。

 締結式は、同市と同医大をテレビ会議システムでつないで行われ、品川萬里市長と竹之下誠一理事長が協定書を取り交わした。品川市長は「行政ではかなえられない高度な知見の研究を生かした先進的な活動をしたい」、竹之下理事長は「県民の健康増進に役立つ成果につなげて地域に貢献したい」と述べた。