食べる速度が速い...「メタボ高リスク」です 福島県と医大分析
県と福島医大健康増進センターは28日、県民の生活習慣とメタボリックシンドロームとの関連についての解析で、「食べる速度が速い」「朝食を抜く」「毎日1合以上の飲酒」「習慣的な喫煙」がある人は、ない人に比べて5年後にメタボに該当するリスクが高まる傾向にあったと発表した。県は「食べ方の意識付けや、喫煙の健康影響などに関する普及啓発を進めていく」(健康づくり推進課)としている。
解析は「県版健康データベース」事業の一環として、2015年度と20年度の特定健診データを活用。15年度に特定健診を受診しメタボに該当しなかった40~69歳のうち、20年度も特定健診を受診した9万9271人を調査した。「就寝2時間前の夕食」「運動習慣なし」など、八つの生活習慣の有無がメタボに関連するかを調べた。
解析結果によると、対象者のうち11.5%が20年度にメタボに該当。リスクが高まる傾向が現れた四つの生活習慣の中でも特に喫煙による影響は大きく、喫煙がなければリスクを4.1%抑制できる結果になったという。
県によると、先行研究では、特に食べる速度が速いことについてメタボや肥満との関連が示されているという。このため県は、食や禁煙方法などの各種啓発活動を通し、県民の健康指標改善を目指すとしている。
このほか、特定健診を活用した特定保健指導の効果についても解析。指導を受けた人の体格指数(BMI)や胸囲といったメタボの構成因子が改善しやすいなど、個人への効果がみられるとの結果が出た。また、市町村別で分析した地域への効果については、指導の実施率との関連は見られなかったという。県は「県民の健康行動につながりやすい取り組みや環境整備を進めていく」としている。
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