「身体機能」「女性」項目に 福島県第3次健康計画、検討着手
県は22日、県民の健康指標の改善に向けた「第3次健康ふくしま21計画」(2024~35年度)の策定に着手した。計画には、健康に長生きする上で大切な体の機能の維持・向上についての項目を盛り込む方針で、基本目標などを定めた内容を本年度内に取りまとめる。福島市で22日に開いた健康長寿ふくしま会議地域・職域連携推進部会の初会合で骨子案を示した。
骨子案では、計画の基本目標を「誰もがすこやかにいきいきと活躍できる笑顔あふれる健康長寿ふくしまの実現」とした。第2次計画の最終評価では、肥満や飲酒など一部の項目で悪化傾向が出ており、指標改善に向けて実効性ある取り組みの推進を検討していく。
また第2次計画の「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を引き続き最重要の施策目標に設定。「個人の行動と健康状態の改善」「社会環境の質の向上」「ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり」「東日本大震災・原子力災害の影響に配慮した健康づくり」を柱にする。生活習慣の改善状況などを調べるための目標を設定するほか、女性の社会活躍の状況も踏まえ、女性に特化した項目を設けることも見込んでいる。
目標となる基準値の設定年度は計画初年度の24年度とし、翌年度に公表する。30年度に中間評価と計画の見直し、34年度に最終評価を実施し、計画の成果の確認や次期計画に向けた課題整理などを行う。
会合で玉川啓保健福祉部次長は「県民の健康指標の改善につながり、健康長寿のさらなる延伸につながる実効性ある計画を策定したい」と述べた。
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