「学校の健診後には」 診断確定のため受診を

 

 年に1~2回程度、学校で歯科健診が行われます。夏休みなどの長期の休みには歯科受診を勧める結果票を持って歯科医院に来院する人が多くなります。

 まれに「健診でむし歯があると言われたのになかった」、あるいは「ないと言われたのに何本もあった」ということがあります。

 学校での健診では、汚れが多量に付着していると歯と歯の間や初期のむし歯の判断が難しくなります。健診を受ける前にきちんと歯磨きをし、小さなお子さんは仕上げ磨きをして受けるのが良いでしょう。

 また、歯石の有無も一定の基準を超えていなければ「異常なし」の判定になってしまいます。健診で「異常なし」だからといって、全く歯石が付いていないということではありません。歯並びも健診で引っかからなかったといっても、成長過程など将来にわたり異常がないということではないのです。

 あくまでもスクリーニングであり、確定診断ではないので、この時期が来たら歯科医院を訪れるのはいい機会かもしれません。

 特に乳歯や萌出(ほうしゅつ)(歯が生えること)間もない永久歯はむし歯になりやすく、進行も早いので、日頃の管理はもちろんのこと、年2~3回、定期的な健診を受けることが理想です。

 治療目的だけではなく予防目的でも、歯科医院の受診をお勧めします。

 (県歯科医師会)