「むし歯予防の歯磨き法」 ゆすぎ最少、フッ素効果大

 

 最新の調査によると、むし歯のある人は40代でなんとほぼ100%! 毎日歯磨きをしているのになぜでしょう。歯磨き後に「口をゆすぎすぎない」という衝撃の歯磨き法があり、さらにむし歯がなくても年に1度は歯医者に行って「プロケア」という施術を受けることが、むし歯や歯周病予防には大切です。

 イエテボリ法(イエテボリテクニック)とは、フッ素入り歯磨き粉のむし歯予防効果を最大限に引き出す歯磨き法です。むし歯予防で有名なスウェーデンのイエテボリ大で発案されました。最近発売されている歯磨き粉の多くにはフッ素が配合されているので、やり方さえ覚えればすぐにでも実践できます。

 〈1〉歯磨き粉を1.5グラム(小児は0.5グラム)ほど歯ブラシの毛先につける〈2〉バス法(歯周ポケットの汚れをかき出す磨き方)で3分間磨く〈3〉コップに水を10ccほど含んで口の中隅々に行き渡るようにリンスする〈4〉吐き出した後は最低2時間は飲食を控える―。

 むし歯や歯周病を引き起こす細菌は、口の中にたまった歯垢(しこう)をすみかにしています。歯科衛生士は特殊な器具を使い、普段の歯みがきではなかなか取りにくい、歯と歯茎の間にたまった歯垢も丁寧に取り除いてくれます。プロケアを受けると、むし歯や歯周病のリスクが大きく減るとされています。今日から早速始めてみませんか?

 (県歯科医師会)